TAG HEUER S39.306 クロノグラフ電池交換メンテナンス
2016.11.19お預かりのTAG HEUER S39.306 クロノグラフ電池交換メンテナンスです。
「2012年にもお預かりのTAG HEUER」
竜頭の動きをチェックして。プッシュボタンの押し込みが鈍いですね・・・。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整位置をチェックします。バックルから開こうと致しますがバネ棒がサビで伸縮せず。
よってラグ部から外します。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
電池交換の前に電池を入れて動作確認致します。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックして。
裏蓋を閉め洗浄レベルでの水漏れは無いかチェックしますから
パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。
これで洗浄します。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
さてゼロ位置合わせですが不動です。そう言えばプッシュボタンの押し込みが鈍かった。
再度、ムーブメント取り出し。
プッシュボタンが当るムーブメント側のレバー。これが金属疲労か押し込まれたママになっております。これを引き出せばおそらく折れるでしょう。
昔は、このレバーだけの交換も出来ましたが、今は部品の流通が止めれており対応は不可です。
針を直に触ってゼロ位置合わせ。幸い秒針と長短針は運針します。
前回のかしめ修理のチェックもご依頼ですが問題は無し。
ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)