TAG HEUER S99.006M 電池交換メンテナンス
2017.5.15お預かりのTAG HEUER S99.006M電池交換メンテナンスです。
ご希望は「かしめ修理」「竜頭が不動」「秒針位置が合わない」です。
竜頭の動きをチェックして。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整位置をチェックします。
ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
バネ棒も洗浄して綺麗になりました。
6箇所くらいがかなり緩んでおり、10箇所はかしめ修理となります。
洗浄の前に、かしめ修理は完了。洗浄後に接着剤補強を行おります。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
洗浄作業に進む前に電池を入れて動作確認。
竜頭は汚れと若干のサビによる固着でした。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
竜頭パイプはサビがかなり付着しており、この程度までは手作業で削り落としてから洗浄します。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックして。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。
接着剤補強も完了し。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。秒針のずれは何度か書いたか分かりませんが、ギアの遊びですから修正は不可となります。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)