TAG HEUER S99.206M 電池交換メンテナンス
2019.5.9お預かりのTAG HEUER S99.206M 電池交換メンテナンスです。
竜頭の動きをチェックして。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整位置をチェックします。
微調整位置の反対側が叩いて修正されておりますが問題は無いでしょう。
バックルの汚れは洗浄で綺麗になるでしょう。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
バネ棒も洗浄して綺麗になりました。
ラグ部の汚れや裏蓋の裏側もチェックします。
これがムーブメントで。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
パッキンを外して劣化具合をチェックしますが後で交換致します。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
ブレスのコマの隙間の汚れも綺麗に。
ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。
今回、かしめ修理もご依頼ですが特に緩んでいる箇所も無く。写真では端のコマが外れて降りますがここはバックルに挟まれる位置ですから、後々のベルト調整の事も考えてこのままバックル内に収めます
かしめ修理もご依頼ですがブレスを外してコマを広げるように引っ張ってみても外れる事はありませんから、カシメが外れている訳では無いようです。よって今回は接着剤補強としておきます。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。
裏蓋の裏側もチェックして。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。この接着剤補強が効き過ぎたのか翌日、ブレスを触ると片側のコマのジョイントが固い感じになりましたが、これは接着剤が流れただけですから使っているウチに解消されるでしょう。かしめ修理は行っておりませんがコマ同士の密着度が増しており、全体的には締まったように感じます。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)