TAG HEUER s99.213 電池交換メンテナンス
2020.9.17お預かりのTAG HEUER s99.213 電池交換メンテナンスです。
遅れが出るので分解修理かムーブメント交換と言う事でお預かり。
そしてついでに「1コマ外し」のベルト調整です。
2015年にもお預かりのTAG HEUER。
竜頭の動きをチェックして。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整位置をチェックします。この微調整位置から1コマ外さなくても
「微調整位置を詰める(移動する)」で対応が出来ます。
元のサイズが16センチ弱。
微調整位置を詰めて15センチ弱。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックします。
これがムーブメントで。
電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。ただ洗浄器にいれた時にパッキンが加水分解で溶けた時に出る黒い汁が確認されており。「竜頭パッキン」が劣化しております。これは「竜頭交換」しか対応法がありませんが、もうパーツの入手は不可ですから、分解修理しても防水機能が戻りません。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックしますが異常は無く。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
全体的にツヤが出て綺麗に。
ブレスも洗浄して綺麗になったところで。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス&ベルト調整完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)