TAG HEUER S99.213M/E電池交換メンテナンス
2016.5.20お預かりのTAG HEUER S99.213M/E電池交換メンテナンスです。
2011年にもご依頼の腕時計。
竜頭の動きをチェックして。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整位置をチェックします。
ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
ラグ部の汚れや裏蓋の裏側もチェックして。
おや?電池が浮いている。
押さえ込んでみますと固定されますから問題無いでしょう。
この電池の側面を固定するバネが金属疲労で折れたり、ヒビが入っている事があります。
巻芯ですが竜頭からの浸水でサビで膨らんでいる。
こうなると竜頭交換か「竜頭パッキン交換」ですが、いずれにしろ
修理センターさんの仕事になりますから費用と納期も別になります。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
パッキンを外して劣化具合をチェックしますが交換が必要です。
ただ状況からは「竜頭パッキン」の交換の方が必須ですが、こちらで対応出来るのは裏蓋パッキンだけです。それも合うサイズの物があればですが。
竜頭パイプの裏側も、チェックしますがサビで凄いことに。
ある程度は削って落としておかないとムーブメントに粉が入っては即、止まります。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
巻芯も洗浄して綺麗になりました。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
バネ棒も洗浄して綺麗に。
全体的にツヤが出て綺麗になったところで。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)