TAG HEUER S99.213M/E 電池交換メンテナンス

2021.11.8お預かりのTAG HEUER S99.213M/E 電池交換メンテナンスです。
知り合いの腕時計ですが過去に電池交換のみで何度かお預かりしましたが。
その頃から夜光が黒ずんでおり、8年くらい前に浸水し、その後のメンテナンスは
しなていないようです。

竜頭の動きをチェックして。動きは問題ありませんが恐らく竜頭の防水機能が劣化しておりますが「竜頭交換」しない限り修復は不可ですが、そこまでするなら分解修理もしないと意味が無く高く付きますので、そのままの使用になるでしょう。

ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。このブレスはかなり伸びており「半コマ」ぶんくらいは長くなっております。たがかしめ修理するほどの緩みはありませんが。

微調整位置をチェックします。

ラグ部のバネ棒も痩せております。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックします。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。以前にお預かりの時は湿気の痕跡が目立ちましたが分解修理したのか?動作が不安定な雰囲気の依頼でしたが、分解修理となると30.000円くらいは掛かりますし。費用を掛ける意思は無いという事だったので出来る事は限られます。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。ここまで夜光が黒ずむと文字盤交換しないと修復は不可ですがパーツが流通しておりません。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。

全体的にツヤが出て綺麗になりました。

ブレスごと洗浄でバックルも綺麗になったところで。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。電池交換から5時間、秒まで合っており問題無いでしょう。

問題無く動作するなら洗浄コースと言う事で、パッキンは交換しておきましょう。

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。

このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可