TAG HEUER WG-1112-0 電池交換メンテナンス&かしめ修理
2021.1.30お預かりのTAG HEUER WG-1112-0 電池交換メンテナンスです。
竜頭の動きをチェックして。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。ブレスが外れたと言う事ですが。
微調整位置をチェックします。
ラグ部のバネ棒は洗浄します。
バックルの汚れもチェックします。
2コマが完全に外れております。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックします。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックします。
竜頭パイプに黒い物が付着しておりますが、これは竜頭パッキンが溶け始めている証拠。ただ竜頭の洗浄で黒い汁が出て来なかったのでまだ加水分解は始まっていないという事ですが、1年先は分かりません。直すには「竜頭交換」しかありませんが20.000円は掛かるでしょう。
洗浄の前にかしめ修理。
ダブルロックの押さえを外します。
バックルを外せばバラバラに。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
ブレスも洗浄して綺麗になったところで。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス&かしめ修理完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)