TAG HEUER WG-1113-KO かしめ修理
2017.3.6お預かりのTAG HEUER WG-1113-KO かしめ修理です。
12時側の1コマ目で外れております。
余りコマも同梱されておりますが、出来れば交換は無しで終わりたいところ。
端のコマを外せば、バネ棒が壊れておりました。
外れた箇所ですがピンの摩耗も少なく、これならかしめ修理で充分絞まるでしょう。
バックルの汚れもチェックします。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
先ずはブレスを洗浄して、バックルの汚れも洗浄して綺麗になりました。
後で接着剤補強も行おりますから洗浄は必須。
ピンの摩耗も少なくかしめだけで、そこそこ締まっておりますが念のための接着剤補強。
時計によっては”念のため”では無く。仕方が無く接着剤補強というパターンも多いです。
反対側は外れる事は少ないです。ある意味外れたお陰。外れないと無理して使おりますからあちこちが緩んできて摩耗が進んでおります。
接着剤補強も完了。かなり締め具合が硬い感じになりましたが
使用している間にほぐれてくるでしょう。
ラグ部の汚れもチェックします。皮脂と汚れですから洗浄しないとなると
綿棒とキツイ目のアルコールで拭きます。
綺麗になりました。
でもバネ棒が通る溝までは洗浄しない限り綺麗にはなりません。
バネ棒は2本とも交換します。
接着剤補強は外側からは見えません。
バンドを取り付けかしめ修理完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)