TAG HEUER WG1220-KO 電池交換メンテナンス
2016.10.4お預かりのTAG HEUER WG1220-KO 電池交換メンテナンスです。
竜頭の動きをチェックして。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整位置をチェックします。
ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。
ブレスの片方が外れません。そのままでも良いのですが「かしめ修理」も
ご依頼ですから何としても外さないといけません。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
メッキの腐食が洗浄であらわに。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックして。このバネ棒ですがサビいるのか伸縮せず。
結局、途中で切断して外します。バネ棒は後で交換します。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。
ブレスも洗浄して綺麗になりました。
裏蓋も洗浄して綺麗に。
全体的にツヤが出て綺麗になったところで。
バネ棒は切断しましたから新品に交換・・・と思ったら。
新品のバネ棒が通せない??。
何と・・・バネ棒のパイプ部分は切断出来ましたが抜けないで、コマの穴。
その内壁に錆びて固着して一体化しているでは・・・。
工具をあてがって叩き出そうにもビクともせず。
となるとドリルで切削するしかありませんがボール盤は持っておらず。
手作業で削るしか無いですが、何時間掛かるか分からない作業は出来ません。
仕方が無く、かしめ修理で締めたエンド・ピースを外し除去します。
これ私の私物。メッキも剥がれて来たので、この時計を生け贄にします。
ラグ部を外して端のコマを取ります。
かしめ修理も施しましたが、再度外したので「接着剤補強」しておきましょう。
交換した端のコマ。
そしてバックルの噛み合わせが緩いということで。
ダブルロックの押さえもバネが効いておりません。
三つ折れの板バネ部分と、ダブルロックの押さえの両方をかしめます。
夜光の修復もご依頼ですが、これは修理センターさんの作業ですから
「分解修理かムーブメント交換」などの作業が無ければ無理です。
夜光の修復だけに修理センターさんに送れば、送料も掛かりますし。
割高の修理になるうえに、動作への不具合のリスクが増えますので
次回、修理センターさん絡みの修理ができたとき。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)