TAG HEUER WH1212 電池交換メンテナンス
2017.5.27お預かりのTAG HEUER WH1212 電池交換メンテナンス&溶接修理のご依頼です。
竜頭の動きをチェックして。
この症状はコマの入替とかは不可で溶接修理するしかないでしょう。
ステンレス板巻きバンドに三つ折れダブルロック。
微調整位置をチェックします。
問題は「ラグ部の留めネジ」これが片方、折れ込んでおります。
これも「ネジ抜き」だけでは受けてくれる所もないですが溶接修理と一緒なら
そこそこの手間賃にもなり対応してくれるかも?というところです。
バックルの汚れも無く洗浄済み。
エンドピースを外せば折れ込んだネジの除去が必要。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
洗浄作業に進む前に電池を入れて動作確認。動作確認が出来ないようでは
「分解修理」「溶接修理」「電池交換メンテナンス」となると中古が買えるくらいの金額になります。
受付時点では、その可能性があるので同等品の中古を買う方が無難であるともお伝え致しましたが、到着したので溶接修理・ネジ抜きで頼んでみるしかありません。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックします。
洗浄して注油してみましたが、その程度ではビクともしない。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
翌日の5/28日には、この状態で「溶接修理」に出しますが
果たしてどういう判断になるかは外注先次第。
2017.6.6修理から戻って来ました。
見ても分からないレベルの仕上がり。
よく見れば痕跡は分かりますが、ブレス交換38.000円ほどと比べれば
電池交換メンテナンスも込みですからお得な修理となります。
2017.6.6発送となりました。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)