TAG HEUER WN-1112 電池交換メンテナンス
2019.12.17お預かりのTAG HEUER WN-1112 電池交換メンテナンスです。
2017年にもお預かりの腕時計。
また今回は「ブレスのピンが出てくる」というご依頼ですが、割りピンなら交換パーツがありますがCリングピンです。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整位置をチェックします。
全てのピンが抜けますが原因は経年によるコマ側の摩耗です。よってピンを交換しても効果は少ないでしょう。
ラグ部の汚れや弓環の汚れもチェックして。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックします。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックします。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
Cリングピンですが、Cリングパイプも肉厚が薄くなっております。今回はこのCリングパイプを潰して取りにくくして対応します。ブレスのコマ同士の可動域が大きく摩耗の大きさを物語っております。これはブレス交換するしかありませんが、メーカーでしか対応不可です。それかメルカリ・ヤフオク等でジャンク品を探すかですね。
弓環も洗浄して綺麗になったところで。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)