TAG HEUER 962.206R 電池交換メンテナンス
2017.3.17お預かりのTAG HEUER 962.206R 電池交換メンテナンスデス。
2本届いたうちの1本。
竜頭の動きをチェックして。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整位置をチェックします。
弓環の汚れもチェックします。
バックルの汚れは洗浄で綺麗になるでしょう。
ラグ部の汚れもチェックします。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。洗浄で黒いものが流れ出ておりましたが、これはパッキンが溶けたもの。10年以上使用したTAG HEUERでは多く見られる症状ですが。
このままでは防水機能は期待出来ません。かといって修復には「竜頭交換」しかなく実質、手立ては無しです。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。針が黒くなっており既に湿気が入った痕跡です。
パッキンを外して劣化具合をチェックしますがへばりついており。これは交換するしかありません。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
全体的にツヤが出て綺麗に。
ベルトごと洗浄で弓環の汚れも綺麗になりました。
ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になったところで。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)