TAG HEUER WD1423-G-20 電池交換メンテナンス

2018.2.26お預かりのTAG HEUER WD1423-G-20 電池交換メンテナンスです。
「竜頭の摩耗が気になる」という事でしたがみてみましょう。

2015年にもお預かりのTAG HEUER。

先ずは、竜頭の動きをチェックして。

ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。

微調整位置をチェックします。

ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

ラグ部の汚れや弓環の汚れもチェックして。

裏蓋の裏側もチェックします。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

竜頭の摩耗ですが、こうなって心配なのはメッキが剥がれた部分に穴が空くこと。
それでは防水機能は皆無の状態に。
ただ、現状では穴は空いて居らず、更に進まないようにメッキ剥がれの部分に
接着剤かレジンを塗ってメッキ剥がれの範囲が広がりにくいように施します。

ベストは「竜頭交換」ですが、部品の入手が不可である事です。
メーカーへ出せば何とかなるのかも?ですが。
そうなっては内部の状態からメーカーでは「竜頭交換のみ」では受付は不可。
「分解修理もセット」となれば5万円以上は掛かるでしょう。
その前にオールド・クォーツ扱いで「修理適応外」かも分かりません。
よって防水機能さえある程度、維持できるなら、こちらで出来る作業範囲に押さえた方が
早いし安い。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックして。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

さて「竜頭の洗浄が終わり」ましたが、パッキンのガイドリングが外れました。
このリング外そうと思っても外れないものですが。
外れたと言うことはパッキンが硬化・収縮しているので押さえが効いていない。

パッキンも簡単に出て来ました。さて困った、これでは全くの非防水。
こうなると竜頭交換したいですが、修理センターさんに「パッキン装着のみ」で
送るのも失礼かとも。かといって竜頭の入手も不可とは思いますが。
可能であるなら「竜頭交換」という事で、送るしかありません。
費用は竜頭だけで10.000円は掛かるか?。入手できればの話しですが。
まt納期も二週間。仮に「修理センターさんからメーカーへ」となると更に二週間です。

内部にはこびりついたパッキンが残っております。

修理センターさんに見せる為の画像。
修理センターさんで「パッキンの装着のみ」が可能なら、ついでに分解修理しても30.0000円くらいか?
費用は変わらないので、分解修理よりもムーブメント交換になるとは思われますが。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

全体的にツヤが出て綺麗に。

 

ベルトごと洗浄で弓環の汚れも綺麗になったところで。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了で、修理センターさんに託します。

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。

このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可