腕時計修理の質問集/クォーツの目覚まし時計について

クォーツの目覚まし時計について 2004年7月(記述)

クォーツの目覚まし時計で良くある質問です。

「アラームが鳴らない」
「アラームが鳴らない時がある」
「鳴る時間が”ずれる”」
「 針が外れる」
「時計が遅れます」
以上が多いご質問です。

どの質問も先ずは「電池交換」を試してください。
意外ですが店でも、電池交換したのみで解決する例が多いのです。
何故そうなるかと言えば。

※ 新品の電池だと思いこんでいる。

結構多い原因ですが、以前に買っておいた電池があるので
新品そう思っていたら電池が消耗していた。
これは家庭には”テスター”など電池を測る計測器が無い事が普通ですから
仕方がありません。

※ 電池の向きが逆さまだった。

これも意外に多いです。

さて以上を試しても改善されない場合が下記。

 

「アラームが鳴らない」
電池交換しても鳴らない場合は、回路不良を起こしているか接触不良、
ベル音の目覚ならモーターの寿命です。
これはメーカー修理になります。 (下記に解説)

「アラームが鳴らない時がある」
これも接触不良が一番考えられます。これもメーカー修理(下記に解説)が基本ですが。

”鳴るときもある”とか”手でアラーム針をセットして鳴らせば鳴りますが、
朝を待つと鳴らない”この2つの例の場合は接触不良が考えられます。
多い理由としては目覚ましを”毎日鳴らさない”場合です。
目覚ましが鳴っている間は内部のスイッチが接触している状態です。
たまにしか鳴らさないと、この接触の時間が少ない為に接点が曇って
電気が流れていない場合が多いです。
この場合は手で合わせてアラームを鳴りっぱなしにします。
そのまま放置すれば20分くらい鳴り続けてうるさい
ですからベッドの布団の中にでも突っ込んでください。

そうやって鳴りっぱなしにさせる事で改善する事が多いです。

「目覚ましが”ずれて”鳴ります」
これは落としたり針が歪んで長針と短針が引っ掛っかかり。
針が動いた為に目覚ましの「セットする針」がずれた可能性があります。


「目覚まし時計の、メーカー修理について」

最近の目覚ましは時計店で機械を触って修理が出来る構造にありません。
分かりやすく言うとムーブメントに分解のためのネジが無い。
よって分解する構造には作られていない訳ですね。

かといって分解出来る構造で無い限りメーカーでも分解は不可能。
よって”遅れる”とか ”鳴らない”といった症状でもメーカーさんは
ムーブメントごと交換します。

分解修理に掛ける時間と人件費を考えてどちらが安いか?という考えです。

ただ金額は定価が¥3.000の目覚ましでも¥8.000の目覚ましでも
ムーブメントを交換する以上、基本料金は「¥5.000」くらいに設定されております。

先日も目覚ましを買い換えた方が安いのは分かってますが。
記念品なのでどうしても直して使いたい、といったご要望。
そこでメーカー修理を頼んだのですが定価¥5.000の目覚ましの
修理料金の請求はなんと!¥7.800でした。

針が外れたとかくらいなら時計店でも出来ますが
”遅れる”鳴らない”などの症状は買い換えをお勧めします。2004年記事

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