腕時計修理の質問集/目覚ましのベル修理
FORUM目覚ましのベル修理 2004年7月(記述)
「FORUM」フォルム?って読むのかな?¥980で買った目覚ましだそうです。
ベルが鳴らないと持ち込まれました。目覚ましを合わせて、スイッチONで。
「グルルル・・・・・」と虚しい音がします。
どうやらモーターは回ってますが、ベルが外れている様子。
落とされたと言う事です。から当然でしょう。
では、開けてみましょうと裏をみると電池フタがセロハンテープで固定されている。
時計メーカーの物でもこのフタは簡単に爪が折れたり、
曲がったりしますから仕方がないです。
わたしの部屋の目覚ましも、同じ状況ですが。
直すのも邪魔くさいのでフタは開けたまま!もちろん
「ホコリや湿気」が入りやすくなって壊れやすいですから
お勧めできる使い方では無いです。
では、開けてみましょう。裏蓋のネジを大工用ドライバーで開けます。
次に、この時間調整ツマミをハズします。
突き刺さっているのみですから、ピンセットを差し込んで「テコの原理」で引き抜きます。
実際にはこの様な細いピンセットでは無理ですからもっと大きな物でないと抜けません。
ご家庭ならピンセットよりも「ラジオペンチ」の方が簡単です。
さぁ、後は裏蓋を掴んで引き上げるのみで開くはずが・・・ん?
開かない?そんな難しい構造ではない。
何と、電池フタの中にまだネジが!(写真・右)
開けると、やはりベルが転がっております。
(写真・右)これが回転して、ベルを叩く訳ですが。
スイッチ「ON」で虚しく回転します。
「グルルルルル」 このベルはどの様に固定されていたのか?
上から見るとプラスチックの芯が見えます。 裏から見れば、あきらかに折れております。
当然、このモーターの回転する近くにあったハズです。この○は、裏蓋のネジが入る所。
(写真・右)ここですね。プラスチックが折れた痕跡あり。
歯車は快調に回っております。さて!どうやってこのベルを固定するか・・・・?
このプラスチックの部分に穴を開けてネジでも入れればかなりシッカリ付きます。
ただ¥980で買った目覚ましらしいですから、
まさか¥1.000を請求するわけにも行きません。
そんな所から、本来はこういった修理は「修理代の方が高くなります」と
丁重にお断りします。
が!それではサイトネタにならない。
そこで、修理代¥200で引き受けました!しかし、
いくら何でも¥200でねじ穴まで開けての手間は掛けられない。
そこで、考えたあげくの修理方法は!
まさしく瞬間に付きました。
これは又、落としたら瞬間で壊れますから説明が大事!
こういった修理は時計店ではどうしても購入価格以上になります。
また直しても再発の可能性は大ですから、断る方が信用度がアップします。
こういった修理こそ、ご自分で行って頂きましょう。
腕時計修理の質問集トップに戻る 2017.7.6修正