腕時計のガラス交換について。

納期が掛かる交換について2004年7月(記述)

ガラス交換でも「平丸の既製品」なら私でも持っております。
直径16mm~33mmまでくらいですが薄い物に限ります。
(薄い物といっても、どの程度か時計を見ても分かりませんが)

平丸でもミリタリー系などは特別大きな物(直経40ミリ以上)に
なるものもあります。また大きくなると強度の問題もあり厚みも厚くなります。

そしてカーブガラスなどになると、既製では有っても表裏共に両面カーブです。
表側だけでカーブが付いて裏面は平らなガラスはありませんが
これは外して見ないと分かりません。

またカーブの度合は一種類ですが、現実には度合いで針と干渉するかどうかの
問題もありますから、交換には割れたガラスの欠片が必要です。
出来れば中心付近の欠片でもあれば内側にどのくらいのカーブが必要かどうか
触ってでも判断出来ます。
無い場合にはフラットなガラスを入れてみて試したり様子をみたり
しますから費用や日にちもプラスなるか、それは職人さん次第となります。

 

良く「元はカーブガラスですが安ければフラットな物で良いです」って
方も居られますが、そうはいかない訳です。

また変形(角形やトノー・楕円)などは交換不可です。
都会ではケースの型取りをして別作も出来ますが5万円までの時計でも
ガラス交換に15.000円は掛かります。

その場合「時計職人さん・ガラス職人さん・文字盤職人さん」
など多く経由する受付になる都合、納期は1〜2ヶ月です。

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