腕時計の修理の質問集/セイコーGRAND QUARTZ4843-8041

電池専用フタが開きません/2004年7月(記述)

腕時計の裏蓋でも、電池専用蓋が外せた所で。先ずはパッキンの交換です。
新品のパッキンと比べてみればいかに、潰れているか分かります。

”シリコン塗布器”でシリコンを塗ります。
この中にはスポンジが入っていまして、フタの裏側にもスポンジが貼ってあります。
そのスポンジにはシリコンが塗布されております。
シリコンですから指で触れば、かなり滑りますので指がスポンジに触れない様に気をつけます。

この様にパッキンを乗せてフタを閉めます。
そのまま軽く回転させればシリコンが塗布されます。

竜頭周りも掃除して。ケースの錆びも落とします。

ベゼルも綺麗に拭いて。ガラスも周辺を掃除します。

竜頭にもシリコンを塗ります。 竜頭の”クォーツ・マーク”が懐かしいですね。
あとはムーブメントをケースに戻します。

ムーブメントがケースに対して平行に入っているか確認。

 

外して行った部品も戻します。ガラスは掃除はしましたが、こ
の表面のコーティングのキズはガラス交換するしかありませんね。
このままでも視認性に問題は無し。

これが本来の電池フタを開けた所。 いやぁ〜大変でした。職
人さんなら何でもない作業ですが、ぼくらみたいな素人では、
こういった作業は出来るならばやりたくは無いのが本音。
こういった電池交換は普通はメーカー送りで修理扱いになります。
とにかくは作業完了!本来ならこのフタをコインで開けて取り換えるのみ!
のはずが 1枚のパッキンのお陰で作業がこうも大袈裟になります。
こういった苦労はお客さまは知らないだろが 。Oo。。(_ _))ヽ(^^ )

同じ様な腕時計でも「キング・クォーツ」は簡単です。
その「キング・クォーツの電池交換」へ。 腕時計修理の質問集トップに戻る2017.7.7修正