腕時計修理の質問集/M-FORACEのバネ棒交換。
バネ棒交換。
オリエントのオートマティック腕時計です。
M-ForceEと言う名前の腕時計ですがバネ棒交換です。
これが意外に難しい。
ステンレス無垢の重厚な作りのボディーとベルトですから。
写真の○部分(太いピン)で頑丈に留まっているように見えますが。
この様にバネ棒のみで留まっております。しかも細い普通のタイプです。
これはベルトにそのバネ棒サイズの穴しか空いていない訳で
太いバネ棒に交換という通す訳にもいきません。
外れていない方も、右写真の様に既に曲がって来ております。
ベルトを外せば、頑丈そうなネジは飾りであるのが良く分かります。 ベルト側を見ると。
バネ棒の両端が、切れるように飛んでおりますからバネ棒のスプリングが見えております。
さて、この様に収める訳ですが、これが厄介。何故かと言えば。
普通にはめ込めば、この様にバネ棒先端と穴の位置がずれます。
つまりバネ棒を曲げながら入れるしかありません。
もっと細いバネ棒なら簡単に入りますが。
キチッと押し込む様に入れると、バネ棒の先端はドライバーで削られております。
このタイプ、無垢同士が合わさる箇所で、ましてテコの原理で力が加わる箇所です。
それで、このバネ棒で留める構造自体に無理があります。
腕時計修理の質問集トップに戻る 2017.7.7修正