念力
「2007年2月6日」
先日、60代とおもわれる男性がご来店。
「兄ちゃん、石替えてか」
”石”ってこれは電池の事で「笑い話のトップ」でもお馴染み。
「ハイ、電池ですね。止まりましたか」
と、腕時計を手にします。セイコーの海外モデルでブレスレット。購入は15000円くらいか?見た感じ全体的にかなりのサビ。
そしてよく見ると”ガラス外れの前兆”。
この状態。(この時計では無い)
「お客さん、これガラスが外れる危険がありますが。この文字盤の中のガラスの縁に糸みたいな物が出ておりますよね、これはガラスの接着剤が乾燥して剥がれてるのですよ」
「ほな、どないなるねん」
「ガラスが外れやすい状態になっております。つまりこうやってですね」(と言いながらセロハンテープをガラス面に貼って、えいっ!)と引きますがガラスは外れない。
前兆があれば
外れる場合が多い。
何度かやっても外れません。
「あれ?外れないですね・・・でも気が付いたら無くなってる可能性があるから気をつけて下さい。
「なんでや、無くなったらええやんか」
「はぁ?無くなったら困りますよ?」
「いや、あんた。今セロテープでゴミを
取ろうとしよったからな。
ガラスの中の物やのに
表からテープの念力で取り出すんやったら
手品みたいやなぁ・・思うて。
まぁ、勝手に落ちて無くなるんやったらそれで、ええけど。」
ん・・解説が悪かったか?勘違いされておりますね。このゴミの様な物を念力で取り出せたら時計屋を廃業しても食っていけるかも。(;^_^A
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