G-SHOCK DW056/1545 電池交換メンテナンス
2017.11.2お預かりのG-SHOCK DW056/1545 電池交換メンテナンスです。
3本届いたうちの1本ですが「G-SHOCK」 「TAG HEUER」3本とも「長期間放置」の痕跡が残る状態ですが動くのか?
プッシュボタンの動きもチェックして。それよりもベゼル・カバーの加水分解がやばい。
布バンドで引き通し。
裏蓋は4本ネジで留まっていて裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
裏蓋を開けるとスペーサーが電池を覆っています。
これがムーブメントで。
洗浄作業に進む前に電池を入れて動作確認。
表示確認してELライト点灯確認。
これが取り出した液晶&ムーブメント。
こちらは液晶側。
ケースの内側もチェックして。
ベゼル・カバーを外しますが亀裂が入ります。
裏蓋を閉めてまるごと洗浄して浸水が無いかチェックします。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
ベゼル・カバーも洗浄して綺麗になりましたが粉を吹きます。
プッシュボタンの箇所に亀裂があります。
白い粉を吹いた状態はクリーム塗って解消できます。
さて問題は亀裂ですが、これはレジンで留めておくしかないでしょう。基本は交換パーツを探して頂くしかありません。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して。
裏蓋ネジ、ベゼル・カバーネジも洗浄して綺麗になりました。
全体的にツヤが出て綺麗に。
ベゼル・カバーを取り付けます。右上のプッシュボタンの箇所が光っているのはレジを塗った跡です。
布バンドは洗浄器で水洗い。タバコのヤニで洗浄層が黄色くなりました。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。と思って2時間後に見たら?
補強した意外の箇所に亀裂が。もう崩壊レベルですが兎に角は固定するしかないでしょう。
これだけ亀裂が走って補強しきれるか?
もうベタ塗りです。
大きな隙間が空いたまま固定ですが、レジンを流し込むスペースが必要です。
裏側から塗ればもっと少なくて済みますが、もう一度脱着したら粉々になるでしょう。
お世辞にも綺麗な仕上がりとは言えませんがご勘弁願いましょう。
電池交換メンテナンス完了ですが、ベゼル・カバーの耐久性は数ヶ月でしょう。
ベゼル・カバーをぶつけない様に、丁寧に扱えば長持ちするかもしれません。