CASIO G-SHOCK DW-8200/1294 文字盤入替
2021.4.3お預かりのCASIO G-SHOCK DW-8200/1294 文字盤入替のご依頼と思います。
正直、受けるかどうか迷ったご依頼でもあります。
「思います」と書く理由は長くなるので「別で解説」 。
(解説が必要という事が理由でもありますが)
この文字盤を入れ替えるご依頼。同じモデルの色違い。技術的には無理な内容ではありませんが。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックします。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。正常動作状態です。
ケースの内側もチェックして、文字盤に以上は無く取り出すのみ。
髪の毛では無く、プラスチックの繊維のような物が出ております。良く有ることですがこんな長い物は初めて。
文字盤の一部ですから後から混入する様なものではありません。G-SHOCKの文字盤ですがメーカーとしては「後から脱着する事は前提に無い」パーツと思いますが実際は分かりません。
一度も外された事が無いのでしょう、ガラスが割れた音がしますので毎回、心臓に悪い。
次に黒い方の文字盤を外します。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。素材がチタンですから、閉める時に食い違わせると厄介です。
裏蓋の裏側もチェックします。
こちらは電池が入っていません。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
こちらは液晶側。
文字盤の裏側チェックですが異常は無く、脱着に問題は無いでしょう。
こちら「本当に割れた!」と思ったほどの衝撃でした。
また文字盤はガラスさえ外れれば指で摘まみ出すものですが。これは文字盤が膨張していたのか、プレス器で押し出しました。文字盤が割れるのでは無いかと冷や汗もの。こちらもヒゲが長いです。
文字盤の一部が欠けましたが仕方が無いでしょう。それよりも入れるときに文字盤の周囲を削らないと入らないでしょう。
何度か削り直して納めることが出来ました。
ガラスの装着。
問題無く脱着完了。
文字盤が少し曲がっておりますが、プレス器で押し出したので仕方が無いでしょう。アナログだったら針に干渉するのでアウト!です。デジタルですから問題はありません。
正常動作しておりますが電池格納部をチェクして電池を交換して動作確認。
外したパーツを戻していきパッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。
表示確認をしてリセット。
ELライト点灯確認で完了です。
次はこちらのガラス取付。
先ずは文字盤を乗せます。まだヒゲがあり取り除きます。こちらは削らなくてもそのまま装着。
ガラスも無事に入りました。
外したパーツを戻していきパッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。
こちらは電池交換不要で、裏蓋は締めない。
文字盤の入替完了です。黒い方は死んでいるのか生きた個体か?
気になりますので電池を入れて動作確認。
ELライト点灯確認も済ませ、電池交換はご依頼では無いですがサービスです。裏蓋は締め付けず軽くまわしておきましょう。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。