aero nautics AN3-24 電池交換メンテナンス

2017.7.14お預かりのaero nautics AN3-24 電池交換メンテナンスです。
2年前にもご依頼で、お断りした時計。その時は雑貨の類いで
「正常動作」「修理希望」?意味不明なご依頼でしたからお断りしました。

この類いの時計で意味不明な内容をご記載の方は全てお断りしております。
時計の事が分からない方が多く、後から原状復帰とか、とてつもない手間が
掛かるご依頼を普通に、希望事項で要望されてきますかトラブルの元。

2年が経過した現在。今は「同意確認」が可能ですから受けて見ました。
今回も正確には「電池交換は不要」という事ですが、作業のついでです。
過去の経験から、私が意味不明なご依頼は、意味不明な動きをする方は
後から高確率でトラブルになります。よって安全優先、最初から断る事に決めております。

秒針が外れているので除去のご依頼です。取付ならお断りする作業です。
それにしても凄いキズがガラスについております。

文字盤のうえの塵の清掃をご依頼ですが、そういうものは見えない?
またもや意味不明なので返却するか迷いましたが。
せっかく送って頂いたし、素人さんでは無理な洗浄と針の除去だけでもと。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

パッキンを外して劣化具合をチェックしますが異常は無し。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。秒針の除去には文字盤を取り出す必要がありますが
文字盤よりもムーブメントが明らかに小さい。ということは表から抜くしか無い。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

このベゼル、かなりの硬さで食い付いており、取付が厄介な作業になるでしょう。

これではじめて洗浄が出来ます。

ただ文字盤は非常に綺麗な状態。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

ガラスも洗浄。

文字盤&ムーブを戻します。電池格納部の絶縁フィルムが出て来ました。

ガラスも洗浄して拭いても、これだけのキズでは交換しない限り修復は不可能。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
絶縁フィルムも戻して。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。

全体的にツヤが出て綺麗になりました。

ガラスのキズの為に、洗浄しても効果が分からない。
ベゼル・カバーの装着も大変な手間が掛かりましたが、何とか電池交換メンテナンス完了です。
この類いの時計は触ると何が起こるか分からない。にも関わらず出来ない作業のご要望が多く、その上に不可能な事でクレームが多く「取扱不可」としております。
まさに「触らぬ神に・・・」状態のジャンルです。

もっともご依頼内容が、電池交換のみとか安全な作業をご希望の方に関しては普通に受けております。お客様にとってご自分の要望が、どの様なものかを判断できる人も少ない事も事実。よって危険なご依頼内容があれば、こちらでお断りするしかありません。
今回の時計も受けてはみましたが。一度触った経験から、電池交換以外は不可となります。

 

 

 

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可