DAKOTA Angler 2本、時計部分のみ電池交換

2021.6.29お預かりのDAKOTA Angler 2本、時計部分のみ電池交換です。

2本届きましてELライト点灯はするので「時計用電池のみ」交換のご依頼です。
2017年にも預かりの時計です。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

こちらパッキンの劣化が激しく変形しております。ここまで変形すると元には戻せないか?

裏蓋を開けると電池がムーブメントを覆っています。この電池がELライト点灯用。

問題無く点灯します。

電池の下にあるムーブメントからアナログ用、電池を抜き出して交換します。

問題無く動き出しました。動いたところでさて裏蓋パッキンです。

パッキンの変形を修正してみますが、伸びておりやはり収めるのは無理です。

普通のゴムパッキンの代用は?と思われるでしょうが、これは構造上無理です。かといってパッキン無しでは「パカパカ」の状態で摩擦が無く、裏蓋がケースに食い付きません。食い付きが少し緩いくらいでも摩擦があれば良いのですが。かといって「裏蓋が空いたまま返送」という訳にもいかず。このパッキンは注文する訳にもいかず。当店、お預かりの電池交換は「この様にお手上げになると現状で返却するしか無い状態になる可能性」を秘めており他店では最初から”触らぬ神に・・・・”で「最初からお断り」というのが他店の対応です。その触らぬモノに触ってしまった訳ですが。さて、どうするか?

そこでネット広告でおなじみの「BONDIC」。レジンと同じ様な使い方になります。 黒い部分(チューブ状)から絞り出すと普通の接着剤の様に粘度があります。これにオレンジ部分の先端の電球が光らせ(紫外線)、を充てると3秒で硬化し「プラスチックの様に固まります」。

裏蓋に塗って先に硬化させると”分厚いパッキンを装着した状態」になるので閉める事が出来ません。そこで外から塗って硬化させます。

濡れているように見えますが、紫外線を照射しており。接着剤がで硬化しパッキンの代用を果たします。もっと分厚く塗って固めれば完璧ですが次の電池交換で裏蓋を開ける必要もあり加減が難しい。

耐久性が分かりません。

まずは1本、電池交換完了です。水に浸けない限りは大丈夫かと発送いたしましたが結果は「到着したら裏蓋が空いていた」という事です。対応としては再預かりで「同じ作業で分厚く塗る」しかありませんが、一旦は塗った接着剤の除去をする必要があります。今回「電池交換のみ(洗浄なし)1.550円コース」ですからあまり手間は掛けられません。それに、ムーブメント取り出しが危険な時計ですから。作業が厄介で更に手間が掛かります。それでもまたクレームになる可能性が高いでは手間と努力が報われるどころか仇になりますので。今回は「返金」とします。

次のDAKOTAも以前にお預かり。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

ELライト点灯確認。

裏蓋の裏側もチェックします。

こちらのパッキンは変形もなく、再利用可能でしょう。

裏蓋を開けると電池がムーブメントを覆っています。

先の分とはムーブメントが違います。

こちらも電池交換で問題無く動き出しました。 こちらは問題無く完了。時計メーカーの物ではありませんから、基本修理前提で作られておらず何か起こるとパーツも無く代用品も無く「お手上げになります」。他店が受付けないのは、そういうところに原因があります。

「返金まで求める積もりはありません」という返事と「裏蓋が空いていたと言う事は、接着剤を硬化させずに送ったのですか?」。

こうなると何を言っても「返答が言い分けになる」パターンとなりました。

 

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可