GRAND SEIKO 9F62-0A10電池交換メンテナンス
2024.6.1お預かりのGRAND SEIKO 9F62-0A10電池交換メンテナンスです。
2020年にもお預かりの腕時計。
竜頭の動きをチェックして。
ステンレス無垢バンドに三つ折れプッシュバックル。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載ですが削れて読めないです。
ブレスを取り外して洗浄します。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
ケースの内側もチェックしますが異常は無く。汚れも殆ど無い状態です。
「このモデルの問題点」
ガラス&ベゼルを留めているのが「白いプラスチックのパッキン」ですが、ベゼルを外して再度装着する時に、変しており装着出来ない事があります。普通ならセイコーへ注文すれば良いですがもう廃業しておりセイコーと取引がありませんか。戻せない場合は「そのまま返却」となりますので「受付不可」としております。
了解済みの場合はこのように作業しますが一か八かの作業です。
ベゼルの汚れもチェックします。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
分解して洗浄します。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。問題のパッキンは簡単に装着して戻せました。ただ「簡単に戻せた」という事は少し緩い状態ですから防水機能は少し落ちていると思われます。そのくらいの方が「戻せなく心配」は少ないですが。
SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。
よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。