SEIKO Sweep Second 5S42-7a00 電池交換メンテナンス

2018.5.7お預かりのSEIKO Sweep Second 5S42-7a00 電池交換メンテナンスです。

竜頭の動きをチェックして。

遊び革の状態もチェックします。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックして。パッキンが黄ばんでおり硬化もしております。
裏蓋の電池交換の記載からも長年、使用されてきて安定した動作をしてる事が分かりますから大事に使われている事が分かります。
ただ定期メンテナンス(分解修理)までは行っていないようですが、動作に問題は無いでしょう。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。全体的に湿気た痕跡が見えますが裏蓋パッキンの劣化が原因でしょう。

作業の前に電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックして。

パッキンを外そうとすればゴムが割れていく様な劣化具合。後で交換致します。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

ですがガラスとケースの縁に接着剤が、硬化して剥がれている事が分かります。
「ガラス外れの前兆」ですね。

裏側から指で押してみると、簡単に押し出されて外れます。

接着剤が変質して茶色くなっております。ガラスの接着し直しの為には、接着剤除去のためにサイド洗浄のし直しとなります。

となると接着剤が固まる時間が24時間くらいですから、納期が一日延びます。

ガラスの接着し直しは完了し。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

既製ですがパッキンは交換してシリコン塗布をし裏蓋に戻します。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス&ガラスの接着完了です。

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も悔過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可