シルバーウェーブ D229-5000 電池交換メンテナンス
2021.9.2お預かりのシルバーウェーブ D229-5000 電池交換メンテナンスです。
3本届いたうちの1本で他はこちら「CASIO Diver」 「TAG HEUER」
写真では表示しておりましたが点滅状態ですから電池切れサイン。
2020年にもお預かりの腕時計ですが、その時は前面のプッシュボタンが不具合でした。
また洗浄でプッシュボタンが外れますので洗浄は無しにします。
竜頭の動きをチェックして。
ステンレス板巻きバンドに三つ折れバックル。
微調整位置をチェックします。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
バネ棒もチェックします。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
電池格納部をチェクします。
パッキンを外して劣化具合をチェックしますが’異常は無し。
電池を入れて動作確認。問題なく表示します。
ただモードを切り替えるとSTOPWから切り替わらなくなりました。前面のプッシュボタンですが、これは確か前回、崩壊したような。一度、電池を抜いて入れ直せば「ALARM」「TIMER」「STOPW」までは切り替わりますが「TIME」表示に戻せない。
そこでムーブメント取り出し。
プッシュボタンの裏側に水滴があり、数日乾燥させる事に。
ついでに竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
プッシュボタンも洗浄して綺麗になりました。
ただケースの洗浄は不可です。
3日間置いて、電池を入れるとTIME表示になりましたので時間合わせ。この時間合わせも空回りしたりして大変でしたが年代からは仕方が無いでしょう。
ベルトは洗浄して綺麗になったところで。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。
よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。