電池交換メンテナンス/SEIKO 7N29-6E70

2016.12.27お預かりのSEIKO 海外モデル7N29-6E70電池交換メンテナンスです。

ケースのメッキ剥がれが目立ちます。そこが海外モデル仕様で、国内のモデルでは通らない仕様でしょう。

文字盤にパッキンの様なものが見えますが「接着剤」です。
つまりは「ガラス外れの前兆」ですか。よってケースとガラスの間に隙間が出来ており。その為かガラスの曇が気になりますが洗浄で綺麗になるでしょう。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

裏蓋パッキンも半分しか入っていない?半分は何処へ?

半分はケース側にこびりついておりました。これはパッキン交換も必須。

ムーブメント拡大。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

文字盤の接着剤を除去。

この変色からはもう接着の効き目は無いでしょう。

指で押したら簡単に外れます。

白くなっている箇所から文字盤に湿気が入っていたようです。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

ラグ部の汚れも洗浄して綺麗になりました。

ガラスを接着します。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

裏蓋は洗浄して綺麗になりました。

パッキンは交換してシリコン塗布をし裏蓋に戻し

ブレスも洗浄して綺麗になったところで。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も悔過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可