TAG HEUER CG-1122 セナモデル電池交換メンテナンス
2019.12.23お預かりのTAG HEUER CG-1122 セナモデル電池交換メンテナンスです。もうセナモデルはメーカー対応は終了しており電池交換も不可です。2016年にもお預かりのTAG HEUER。
竜頭の動きをチェックして。プッシュボタンの動きもチェックしますが一つ機能しません。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。コマの摩耗が進んでピンが通る穴が大きくなり伸びております。
微調整位置をチェックして。
ラグ部のバネ棒も洗浄します。
バックルの汚れは洗浄で綺麗になるでしょう。
ラグ部の汚れ方からも洗浄がベスト。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックします。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
作業の前に電池を入れて動作確認。
プッシュボタンの動きもチェックしますが一つ機能しません。
竜頭の動きをチェックして。
竜頭パイプも、チェックします。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックします。
パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻し。
裏蓋を閉めてまるごと洗浄して浸水が無いかチェックします。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。ただプッシュボタンのパッキンが硬化しいるのか内部が若干くもりました。プッシュボタンのパッキン交換は不可ですからこのまま使うしかありません。
プッシュボタンを外して見ますが汚れは詰まっている物が多く。
バネにも汚れが詰まって動きが悪い。
プッシュボタンのパイプもこの状態で、もう防水機能は期待出来ないでしょう。この状態では全てのプッシュボタンを外してチェックしますが同じ様な状態。ついでにパッキンも見ますが硬化しており機能半減の状態。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池を入れて動作確認。パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。
そうそう、プッシュボタンが効かないので黄色いクロノ針が動きません。
再度、ムーブメント取り出しで針を摘まんでゼロ位置合わせ。
ラグ部もバネ棒も洗浄して綺麗になりました。
ただラグ部のバネ棒ですが崩壊寸前。
これは交換するしか無いでしょう。
ゼロ位置合わせを行って。時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)