TAG HEUER WG1213-KO 電池交換メンテナンス&ムーブメント交換
2017.5.31お預かりのTAG HEUER WG1213-KO 電池交換メンテナンスです。
2本届いたうちの1本。どちらも長期間の保管期間がありムーブメント交換もご依頼です。
更にこちらメンズは竜頭が動かないという事ですがどういう状態でしょうか。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整位置をチェックします。
ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
竜頭を抜いてみたらこの状態。
竜頭のサビは削り落として裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
サビでやせ細っているかと思いましたがまだ使えそうです。
これが取り出した文字盤&ムーブメントですが、竜頭を抜いたが為に巻芯のサビが飛び散りました。
これは吹き飛ばせば良いですがカレンダーがスムーズには切り替わらない。
と言う事は錆びた粉がムーブメント内部に散っております。
この状態(カレンダー機構の不具合)は分解修理かムーブメント交換となります。
作業の前に電池を入れて動作確認。やはり不動ですからこれはムーブメント交換するしかないでしょう。
ケースの内側もチェックして。錆びた粉が散っております。
竜頭パイプのサビが凄い。削り落とせるかどうか。ある程度は削り落として洗浄しますが。
サイド爪楊枝を差し込むとこの状態に。再度洗浄のしなおしで何度か同じ作業を繰り返します。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。バネ棒が錆びて伸縮しませんからブレスの脱着は不可。そのまま洗浄しました。
綺麗になったケースにムーブメントを戻しますがムーブメント交換は必須です。
裏蓋の裏側もチェックして。
カレンダーを早送りしてみますが途中で引っかかって止まります。
こちら「針の夜光入れ」もご依頼ですからムーブメント交換でお預かりは都合が良い。
夜光入れは修理センターさんの仕事なので「分解修理・ムーブメント交換とセット」の作業になります。
ついでに回転ベゼルの回転もチェック。到着したときは不動でしたが洗浄で動くようになったみたいです。このまま修理センターさんに託します。
2017.6.27修理から「ムーブメント交換」であがってきました。
夜光も入替完了です。夜光は文字盤のインデックスの物と色が違うのは仕方がありませんが
元の状態から比べると綺麗になって良かったです。
オリジナルの針に交換できれば綺麗ですが「純正の針は入手不可」ですから。
どうしても交換するしか無い場合は「オメガの針が入手出来て合わせられます」。
ムーブメント交換+針交換10.000円以上は必要ですが。
(あくまで2017年現在の話しで、以後は分かりません)
ムーブメント交換があがって来たところで、レディースと一緒に発送となりました。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)