腕時計の修理の質問集/これがガラスの外れる前兆です

ガラスが外れる前兆/2004年7月(記述)

時計のガラスを接着と言うのは「瞬間接着剤」や金属用ボンドなどでは付きません。
またご自分で接着されるのもお勧めしません。

何故かと言えば「単にガラスを接着する」以外にも目的があります。

「ガラスとケースの防水パッキン」の役目もしております。
接着の際、接着剤が均等に塗られていないといけません。
極端な話をすれば「四隅」のみ接着してもガラスは付きます。
しかし、それでは接着剤を塗ってないところはまったくの「非防水」状態。
また均等に塗った積もりでも何処か1mmでも塗られていない箇所が
あればそこから水が染み込みます。

また腕時計のガラスの接着剤と言うのは、ちょっと特殊です。
塗ってから堅く固まる性質の物では無いのです。
固まってもある程度の弾力がないと「パッキンの役目」をしないからですね。

 

兎に角は、腕時計のガラスの接着面が「黄色く」なって居ないか?
「文字盤の外周が変色していないか?」は要注意です。

購入後5年以内くらいでは、こうはなりませんが直射日光の当たる事が多い方。
また湿気の有るところと無いところの出入りの激しい方は特に注意してください。

「銀色ケースに白い文字盤 」の腕時計なら変色すれば分かります。
「金色ケースに金色の文字盤 」では、良く見ないと分かりません。

分からない場合は、先にも書いたようにガラス面に「セロハンテープ」を貼って
引いて見てください。
腕時計のガラスは簡単には外れないものです。

外れた場合は時計店に「ガラスの接着」で依頼してください。

ただ、丸い(正円)の物なら既製品のガラスを腕時計職人さんなどはお持ちですが。

オーバル、長方形、ドームガラスなどは既製品はありません。
メーカーからパーツとして取り寄せになります都合上割高になります。

また「プリントガラス」こちらも既製品対応には難があります。
詳しくはこちら腕時計修理の質問集/プリントガラスの交換でどうぞ。

腕時計修理の質問集トップに戻る 2017.7.7修正