OMEGA Seamaster 1342 電池交換メンテナンス
2020.6.20お預かりのOMEGA Seamaster 1342 電池交換メンテナンスです。
4本届いたうちの1本で他は「King Qurartz」 「RICHO」 「TAG HEUER」
竜頭の動きをチェックして。竜頭の中央のプッシュボタンで長針がモータードライブで運針される構造ですが、舶来ムーブメントでは一時期、流行ったムーブメントですが故障が多いです。
ステンレス無垢バンドですが薄型のスライドバックルはオールド・クォーツならでは。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
プラスチック・パッキンですが劣化は無く。
問題無く再利用可能です。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
作業の前に電池を入れて動作確認。この電池は持ち合わせは無く、代用品になります。
99%動かないと思いましたが、電池を入れて5分後、動き出しました。
調子が良いとは言えませんが、動けばラッキーです。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックします。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
パッキンを装着。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
ブレスも「大変苦労した洗浄」でした(同じ預かりのKing Quartzと同じく)。でも何ども洗浄し直し綺麗になったところで。バックルも装着致しますが、今度は留めが甘い。
爪の修正を行いますが完璧と言えるまで締まりません。金属疲労ですから、この辺りで良しとするしか無いでしょう。
時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。が、竜頭中央のプッシュボタンで長針は運針せず。そこで一段引きで短針だけ回し。長針は時間が来るのを待って電池を入れて動作させる方法で時間合わせ。一晩動くか?と思いましたが翌々日まで動いており発送となります。
結果的に4本とも「動くか怪しげなオールド・クォーツ」。ところが全て翌々日までは時間は合っており驚きの電池交換メンテナンスでした。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。