TAG HEUER 972.606 電池交換メンテナンス
2020.6.20お預かりのTAG HEUER 972.606 電池交換メンテナンスです。
4本届いたうちの1本で他は「RICHO」 「Seamaster」 「King Quartz」
竜頭の動きをチェックして。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
保護シールはそろそろ剥がさないといけません。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
ラグ部の汚れや弓環の汚れもチェックして。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
電池格納部をチェクします。若干の液漏れがありますが、もう乾燥しており影響は無さそうです。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。ただ洗浄器の中で絶え間なく黒い汁が流れ出ており。これはゴムのパッキンが溶け出している症状ですから、もう竜頭からの防水機能は諦めてください。直すには「竜頭交換」しかありませんが、もうパーツの入手は無理でしょう。
竜頭周りに水滴がつくと毛細管現象で染みこんで行きますから、手洗いも不可となります。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックします。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池を入れて動作確認。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
ベルトごと洗浄で弓環の汚れも綺麗になったところで。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)