KING QUARTZ 4823-8130 電池交換メンテナンス

2021.3.2お預かりのKING QUARTZ 4823-8130 電池交換メンテナンスです。
2018年にもお預かりの腕時計。

8本届いたうちの1本。洗浄コース2本、洗浄無しコース6本でのお預かり。こちらでは洗浄コースのSEIKOをご紹介。もう1本の洗浄コースはこちらSeamaster
洗浄無しコースは「6本まとめて」こちら。

竜頭の動きをチェックして。

スライドバックル。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

バネ棒も洗浄します。

ブレスを外してラグ部のチェックですが汚れも無く。

電池蓋が開かないので裏蓋ごと開けます。

これは凄い浸水。前回も電池蓋パッキンが切れていたので防水機能は期待出来ないママ普通に使われていた様です。オールドクォーツはもう全て「非防水」感覚で使わないと部品も無く修理対応も不可ですから。

サビの粉も散っておりこれは動かないでしょう。

電池格納部をチェクしますが綺麗な状態。問題は散ったサビです。これをムーブメント内に入らないように削り落とします。

スペーサーも分解してサビ落とし。

もちろん洗浄もします。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。文字のにじみが浸水を表しております。

ケースの内側もチェックしますがサビは無く。

電池蓋を裏側から押し出し外します。パッキンは硬化して途中が欠けたママ。これは前回同様ですが交換用のパーツが無い。この現実からオールド・クォーツは使用の限界を超えておりますが、動けば使いたくなるのは仕方が無いでしょう。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。可能な限りサビは落としましたがあくまで表面のみです。

スペーサーも洗浄して戻します。

パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。このパッキンも硬化しておりますが交換パーツがありません。仮にあっても「交換した」となると安心してハードに使ってしまうので、非防水として使うのが一番安心でもあります。

一応、グリスアップはしておきます。といっても上から塗るだけです。外したら粉々に割れるでしょう。

ブレスは洗浄して綺麗になりました。

バネ棒も洗浄して綺麗に。

全体的にツヤが出て綺麗になりました。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可