SEIKO4120-8020・SEIKOデジタル 電池交換メンテナンス
SEIKO4120-8020電池交換メンテナンスです。
11本届いたうちの1本で、他は「Baby-G・DataBank」+「デジタル2本」+「デジタル2本」
竜頭の動きをチェックして。
ステンレス板巻きバンドにスライド・バックル。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
全体的に湿気の痕跡と油っ気が無い。動きそうな気配は無し。
電池格納部をチェクしますが綺麗な状態。ただパッキンが硬化しており後で交換します。
電池は液漏れのあとが。
ただ電池格納部には広がっておらず。
ラグ部の汚れもチェックします。
バネ棒が壊れましたので交換します。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
ガラスと押さえのリングを外します。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックします。かなりの汚れですが。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
他のパーツも洗浄して綺麗になりました。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。このスペーサーと耐磁プレートの組み込みが厄介で苦労しました。
ブレスも洗浄して綺麗になったところで。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。電池の入替で見た目の油切れを感じさせない見事な運針は安心感があります。
続いてもう1本。A229-5050電池交換メンテナンスです。
プッシュボタンの動きもチェックして。
ステンレス板巻きバンドに三つ折れバックル。
微調整位置をチェックします。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。年代の割には綺麗な状態です。
これが取り出した液晶&ムーブメント。
ケースの内側もチェックします。
裏蓋を閉めてまるごと洗浄して浸水が無いかチェックします。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
問題無く表示しました。となるとガラスのキズが気になるところ。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になったところで。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。
よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。