SEIKO デジタル A547-5030 電池交換メンテナンス
2020.3.3お預かりのSEIKO デジタル A547-5030 電池交換メンテナンスです。
11本届いたうちの1本で、他は「デジタル2本」+「アナログ・デジタル」+「Baby-G・DataBank」
プッシュボタンの動きもチェックして。
ステンレス板巻きバンドに三つ折れバックル。オリジナルブレスです。
微調整位置をチェックします。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。
パッキンが硬化してパキパキ折れますので。
パッキンは交換してシリコン塗布をし裏蓋に戻し。
表示確認してELライト(豆球)点灯確認。
全体的に綺麗ですからブレスのみ洗浄しておきました。
バンドを取り付け電池交換完了です。
続いて同じくセイコーデジタルA547-5020ですが不動でした。
プッシュボタンの動きもチェックして。
ステンレス板巻きバンドに三つ折れバックル。
微調整位置をチェックします。
バネ棒が汚れておりますから洗浄します。
ラグ部の汚れもチェックして、動けば洗浄の予定でしたが不動なので拭き取りのみ。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。全体に錆びた粉が付着しております。
これがムーブメントですが、ムーブメントも湿気の痕跡が多いので動くのか案じておりましたが。
表示はするのですが、正常動作しない。液晶がもう寿命です。これも湿気が入らなければ問題無かったと思われます。
ブレスのみは洗浄しておきました。
デジタル2本の電池交換完了です。
SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。
よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。