TAG HEUER CG-1122-0 電池交換メンテナンス
2020.9.3お預かりのTAG HEUER CG-1122-0 電池交換メンテナンスです。
4本届いたうちの1本。「TAG HEUER」 「Alein Silverstain」 「Cartier」
竜頭の動きをチェックして。
遊び革の状態もチェックします。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
バネ棒は洗浄します。
保護シールはそろそろ剥がさないといけません。シミになっておりますので研磨します。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
ケースの内側もチェックします。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。
裏蓋を閉めてまるごと洗浄して浸水が無いかチェックします。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
全体的にツヤが出て綺麗になったところで。
ゼロ位置合わせを行って。
赤い針だけが動きません。プッシュボタンの不具合でも無く。内部の電気的なものようでお手上げです。
再度、ムーブメント取り出しで赤い針のみ、ピンセットで移動させて12時位置へ。
ゼロ位置合わせ完了。
尾錠なども洗浄して綺麗になりました。
この位置のプッシュボタンは効きません。
尾錠に巻き付く構造の革ベルトですが、剥がれ掛けております。これはこちらでは対応不可となります。接着剤があるのかどうか?縫うかホッチキスかで留めるしか無いでしょう。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)