クロノグラフの「時間を合わせ」の操作例。

0位置合わせの次は「時間合わせ」 2004年7月(記述)

次は時間を合わせます。

わたしなどは電池交換をしますから、時間が合っていることは少ない。
時間合わせもしますが、その前に。カレンダーが「9」になっております。
竜頭は2段引いたままなので、そのまま竜頭を回せば
長針と短針が連動して進みます。(長短針は逆回転もします)

「竜頭・二段引き」で長短針を10時43分まで来るとカレンダーが変わり始めます。

12時26分で完全に切り替わりました。「操作禁止時間帯」です。

念のため3時くらいまで時間を進めて「操作禁止時間帯」からずらせます。
そして午後に触っている場合は長針を進めて12時を経過しても
日にちが切り替わらない事を確認します。

(時計内部は正午頃です。カレンダーが動き出したという事は、
その時計はいま”夜中の12時です。)
次に□の位置の秒針が35秒で止まっておりますから竜頭を押し込んで動かします。

60の位置まきたら竜頭を引いて止め「秒合わせを」を行って時間修整は完了です。

竜頭を2段引き位置から。

1段引き位置まで押し込めば秒針がスタートします。そしてその位置のまま竜頭を回すと。

「カレンダーの早送り」です。
「短針のみが回転し」カレンダーの早送りが可能になります。
タグ・ホイヤー・オメガなどブランド・ウォッチに多い機能で。
国産はカレンダー窓の数字が動きます。しかしこの腕時計は短針のみが回ります。

写真の状態から「9日」に合わせるには31日分進める必要があり大変。
このカレンダーですが、逆回転は故障の元です。

 

またこの機能の腕時計で「裏ワザ」は故障の元ですから前進あるのみ。
しかも早回しさえ故障の元です。指でユックリ回して送っていきます。
それが31日分、進める必要となれば気の長い話しになります。

私らはこの機能の腕時計が到着して電池交換した後、カレンダーの日にちが
翌日になっていたら「OH!My God」と雄叫びをあげます。
カレンダーを合わせるのみで5分くらい掛けてゆっくり竜頭を回す作業になりますから。

長針はそのまま動かず短針のみが回転。カレンダーが切り替わるのが分かります。

ハイ、切り替わりました。


あとは竜頭をネジ込んで「0位置合わせ&時間合わせ」も完了です。
ちなみにタグ・ホイヤー「セナ・モデル」は「4つのクロノ針に4つのボタン」です。

腕時計修理の質問集トップに戻る 2017.7.3修正