SEIKO CREDOR 7F99-6000 電池交換メンテナンス
2018.9.11お預かりのSEIKO CREDOR 7F99-6000 電池交換メンテナンスです。
5本届いたうちの1本。お申し込み時点で写真は無く、時計名と希望作業の羅列。
これでは具体的な作業が頭に浮かばず、受付出来るかどうかの判断が出来ません。
一応、お断りして「お任せ頂くコース」か「写真」でもあれば判断が出来るお伝えし。
いっそ「電池交換3本、出来れば洗浄も希望」とかの方が受けやすい。
基本、詳細な作業内容の記載や、ご希望事項が多いご依頼は
間違いの元なのでお断りする事に決めております。
お断りするご依頼の半分以上は、受付可能な物でしょうが、文字が多いと。
特に箇条書き事項が多いと、凄い神経質な人に感じるので、間違いなくお断りしております。
売上よりトラブル回避が優先です。
写真を撮っておけば作業が内容も一目で分かり作業が進みます。
「CREDOR・ガラス付け・ベルト調整・ボームメルシー」
竜頭の動きをチェックして。
ステンレス無垢バンドに両開きバックル。
他の時計の「ベルト調整」の基準にする時計ですからサイズを測って。
バックルからブレスを開きます。
裏蓋は8本ネジで留まっていて裏蓋記載。
これがムーブメントで。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
似た様な竜頭2本ですが巻芯の形状が違いますから戻すときに間違わないように。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックして。
結構、内側までサビが来ておりますね・・・。
この程度は洗浄で綺麗になるでしょう。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
ケースの内側も綺麗になりました。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックしますが・・・?
液漏れですね。
これは凄い。救いは電池格納部から輪列に及んでいなかったので拭き取りでOK。
これで完了。
電池を入れて動作確認。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻しますが伸びており戻せませんから既製品で似たサイズの物に交換します。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
ネジも洗浄して綺麗になったところで。
裏蓋にセットします。
時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。