腕時計修理の質問集/SPIRIT-5E31-6C40バンド修理

この壊れ方なら自分で修理は可能。/2004年7月(記述)

電池交換の依頼ですが、ベルトが外れているのでベルト交換もご依頼です。
しかし、ラグ部の形状が特殊で、既製メタルバンドへの交換は不可です。
正確にはデザイン的に合わせるのが難しい。
交換するなら専用ベルトしかありません。
かといって専用ベルトでは¥10.000は掛かります。
ベルト交換が出来なくては電池交換をする意味がありません。
そこでまずベルトの修理が可能かどうか確認です。
この状態はパーツが破損している訳では無く、力が掛かって広がっただけの様です。

ベルト側は写真の様に外せる箇所はありません。
ようは広がったパーツを締めるだけで直りそうです。

 

ラグ部がバネ棒Cリング式か?。これは突いてみないとわかりません。
バネ棒なら押しても戻されますが、びくともしないのでCリング式です。
叩いて見たらCリングピンが出てきました。
このサイトをお読みの方なら分かるとは思おりますが、
Cリング式である限りは”Cリング”が何処かになくてはいけません。

写真の様にCリングピンが通ります。
ラグ部の構造からCリングはラグ部と思いましたが、ベルトの中に残っておりました。

写真・左。本体とジョイントされる部品を。
写真・右。ベルト本体に掛けます。
次に写真・右、○の隙間を締め付けます。
”○の右側の番号”は専用ベルトの番号です。
こういったベルトまでが番号で管理されているのは”腕時計メーカーならでは”。
雑貨ウォッチではこうはいきません。

ペンチで挟んで締め付けるのみ。

次にCリングピンを打ち込んで完了です。
簡単な事ですが、これが出来ない店に持ち込むとベルト修理不可となり
腕時計を買い換える事になります。これで
ベルトが使える様になったので電池交換の作業に入る事が可能に。
電池交換の様子はSPIRIT-5E31-6C40電池交換で。

腕時計修理の質問集トップに戻る 2017.7.11修正