腕時計ベルト交換実践例/フィット管の取り付け注意点

フィット管の取り付け注意点1

腕時計ベルト交換実践例/フィット管の取り付け注意点です。
”取り付けると、この様にバネ棒が下から見えてしまいますが
フィット管はこの様なものでしょうか?”といった問い合わせがありました。
そうでも無いですが、ちょっと解説が必要かもしれませんね。
普通は取り付けるフィット管が”20mm”の場合、ベルト側の幅が”17〜18mm”です。

フィット管の取り付け注意点2フィット管の取り付け注意点3

しかし、このタイプのベルトは”弓環”も対応可能のタイプですから
差し込む部分が”8mm”しかない訳です。
つまりフィット管と摩擦がある部分が8mm(中央凸部分)しかありません。
フィット管を差し込むと。

フィット管の取り付け注意点4フィット管の取り付け注意点5

当然こうなりますから、この状態でバネ棒を差し込むと。正面からバネ棒が見えます。
差し込むときにフィット管をもっと左に捻った角度で差し込んだ方が良かった訳です。
(ただし、差し込む時に固い訳で、軽く入る角度を探しているとそうなります)

一度取付けて裏の”爪”まで折り曲げた場合は、フィット管を引き抜くのは困難です。
そこで奥の手。写真の様にペンチで摘んでフィット管を”左に捻る”。これしかありません。

これでバネ棒を差し込んでも正面から見える事はありません。ただし、この様に裏側から見ると”左右に動くのを固定する爪が届きません”。
これはもう修正のしようが無いのです。届かないと言っても僅かには曲げる事が出来ますが。

それと注意点はペンチで挟んで、力づくで捻りますからフィット管にキズが付きます。
よって摘む箇所は目立たない裏側を摘んで作業します。
これが場合によっては、この様にフィット管を差し込んでも。

ベルトを机に垂直にしただけで”ストン!と落ち場合もあります”。
フィット管の太さは大まかな規格しかないのでしょう。
その場合は。私たちは先端がこういった形状の工具で。

フィット管が接触する両サイドを軽く握って絞めます。
ベ ルト側と接触する面積が広い普通のメタルバンドで。

この様に正確に入れた状態でも。ペンチで挟んで右に捻れば、簡単に。

先の状態にする事が出来ます。その替わり裏側はキッチリ爪を留める事が出来ます。

やはりこの感覚で取り付けない。これでは変ですね。(;^_^A。
差し込んでからペンチで捻るよりも最初から、正しい向きで差し込んでおけば
問題はありません。
その場合は固い場合がありますが、その時はハンマーで打ち込む様に入れて行きます。

それとこれは、爪が殆ど効いていない状態ですが意外に使用中に。
この状態には戻らないのです。

如何でしたか?”たかがフィット管、されどフィット管”でした。
この解説の後、お返事頂きまして

「素人の趣味には時間との戦いがありません。
なので約4時間かけて(←暇人) ベルト両端のパイプ外径と
フィット管の内径を完璧に合わせました。納得の仕上がりです。
なおフィット管の整形は、精密ドライバーの柄を中心に通して巻きつけました。」

と言うことで、なるほどぉ〜。そんな手段があったのだ!
その方が確かに綺麗に仕上がります。m(..)m

僕らは手間を掛けない方法ばかりでやろうとしますが、
ほんとベルト調整の画鋲と言い、皆さんからは教えられる事多々。
今後とも宜しくお願いいたします。m(..)m

フィット管についてはこちら「フィット管とは」でどうぞ。