三つ折れバックル/留めが堅い

2012年12月27日、偶然にも同じ質問が同じ日に来ましたので急遽ページ作り。 

たまに「三つ折れバックルの留めが堅い」というご意見を聞きます。
昔(1990年頃まで)ならバックルを閉じるコツは知っている方も多かった。
最近は「プッシュバックル」が主流ですから。
また「三つ折れを使った事が無い方」まであるようで解説しておきましょう。

写真が「三つ折れバックル」と言おりますが、右は三つ折れでも「ダブルロック」

同じ三つ折れでも「留める爪の構造が違おります」

先ず「バックルの押さえる位置」ここに爪が2つ出ているタイプ。
写真でも分かる様に爪が外側に被って留まりますから。

緑の矢印の様に真上からでは無く「赤い矢印」の方向に押して行きます。

そして爪が押さえる部分には無く。「押さえる部分の下側」に付いたタイプ。
TAG HEUERなどはこちらが多いですが。

このタイプは逆で、こちらの方向に。

最近の三つ折れバックルは「プッシュバックル」の流行で「軽く押さえたら留まる」
そう思っている方も多いと思おります。
それが爪の保護の為に開発されたのが「三つ折れ・プッシュバックル」という訳です。

プッシュ式で無い三つ折れバックルは「爪の摩耗」「金属疲労」で
締まりが緩んでくるのが当たり前でした。
昔は「どうせ緩んで来ますから、キツイ目にしておきます」などと言ったもので。

三つ折れバックルは「何とか爪で開ける事が出来るなら、堅さは許容範囲」です。

あとは「お尻で踏んだ」とか「ポケットに入れていて歪んだ」とかすると。
「ドライバーでも差し込まないと開けられない固さ」などになり。それは
「バックルの板バネのカーブを調整」そうして直した」ものです。
これは時計店なら修整も出来ますが。今は「壊れております」と交換でしょう。

「ベルト調整」トップへ戻る   2017.6.14修正