腕時計のベルト・バンド調整/板バネの調整方法2

写真の「○」位置の様に、引っかかる凸の部分が大きいものや、小さいものがあります。
この凸の部分が小さくて、千枚通し(ピック)を入れる隙間が狭いほど難易度が高い。
そんな時、この私は自作の工具でやってしまおります。
「写真・右」 ですが腕時計専用のペンチ「ヤットコ」と言おります。本来この工具は刃先が「左右対称」ですが別作品。
「板バネのベルト調整」専用に削りました。では、これをどう使うかと言えば。

先端を当てがって、刃先の削った方(下)をピンの凸に当てがい、
後はグリップ部を握るだけ。正しく作業すれば、こうなります。
ただ、ここまで押し出しても指で引き抜ける物は30%くらい?
指で引き抜けない場合、その時はどうするか?

 

この様に、先の細いペンチに持ち換えて「○」位置を支点に引き上げます。後はまさしく指で引き抜けばOK!あと、このピンを戻すのに、
まず指や金属の板で押し込んでも入らない物が多いです。
やはり腕時計専用ハンマーで叩くしかなさそうです。
以上で「板バネ式ベルト調整」の解説を終了しますが、如何でした?ご理解頂けたました?

さて次は「割ピンの調整方法」といきますか。今もっとも多いタイプですよ!
以下は「コラム」ですからご興味のある方はどうぞ!


ちょっと千枚通しでの追記を記載。
腕時計ベルト調整板バネ式工具腕時計ベルト調整工具先端
このようなグリップの太い物が使いやすいです。
先端はここまで削ります。まさしく「板バネ用工具」
腕時計ベルト調整板バネ式工具使用例1腕時計ベルト調整板バネ式工具使用例2
この用に突いてから、コジ上げますね。
腕時計ベルト調整板バネ式ピン外し腕時計ベルト調整板バネ式組み立て
ここまで行けば指で外せる物も。最後は金槌で「コンコンコン!」と叩いて収めます。が
中には「うぉりゃぁ〜〜〜!」と叩かないと入らない物もあります。

「余談」

腕時計ベルト調整板バネ式組み合わせちなみに、この写真ですが。
この様に、形状が同じバンドなら色違いでも繋ぐことは出来ます。
これ、うちのパートさんがベルト調整の練習がてら作った作品?

2004年7月(記述)・2017.6.14修正