割ピンのトラブル/堅くて抜けない

先日持ち込まれました腕時計のベルト調整です。
雑貨時計のベルト調整で、5年の使用していたが病気で痩せた為に短くします。
裏から見てもジョイント部の隙間が茶色くなっており錆びている事が分かります。
更にベルトの裏に「↓」さえ無い!どちらから突くのか分かりません。

どちらから見てもサビでピンが見えず判断が出来ません。
これは常識的にいって穴の小さい方から突いてみます。
想像通り微動だにしません。腕時計用ハンマーで目一杯叩いてみます。

やっと出て来ました。一応抜く方向は合っていたようです。
さて、ここからが大変です。
さらに「渾身の力で叩いても」でも不動。
経験からも、ここまで抜ければ後は簡単なはずですが。
ここからピンが抜けないベルト調整は初めてです。さて、どうする?
とにかくは、ここはこのまま2個は外しますのでもう片方を先に。
こちらは抜けましたね。(もちろん渾身の力で)

かなりの錆びです。 さて最初の方ですが・・これしかありません。
潤滑油を吹きかけて、待つこと20分。
やっと抜けました。これは恐らくこのピンが新品の時から。

このようにメッキがされていない為にこうなります。 

「腕時計ベルト調整/割ピンの調整方法」に戻る。2004年7月(記述)・2017.6.15修正